外付けHDDが認識しない?自力でできる復旧方法とプロに頼むべき判断基準
パソコンのバックアップや写真、仕事のデータなどを保存している外付けHDD。
ある日突然、パソコンが認識しなくなると焦りますよね。
この記事では、そんな「外付けHDDの復旧」に悩む方のために、
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自分でできるチェック&対処方法
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やってはいけない注意点
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専門業者に依頼するべきタイミング
などを、初心者にもわかりやすく丁寧に解説していきます。
【まず確認】外付けHDDが読み込まれないときの初期チェック
「復旧」と聞くと大がかりな作業に感じるかもしれませんが、実は接続や設定の見直しだけで解決するケースも多いです。
1. 別のUSBポートに差し替えてみる
USBポートの不具合で認識されない場合があります。パソコン側のポートを変えるだけで正常に読み込まれることも。
2. 別のパソコンで試す
HDDそのものが壊れているか、パソコン側の問題かを切り分けるために、他のPCで試すのも有効です。
3. ディスクの管理画面をチェック
Windowsの場合は「ディスクの管理」、Macなら「ディスクユーティリティ」で、HDDが認識されているかを確認しましょう。ドライブレターが割り当てられていないだけのことも。
【やってはいけない】復旧を難しくしてしまうNG行動
✔ データ復旧ソフトをいきなり使う
無料ソフトや市販のデータ復旧ツールは便利ですが、HDDに物理的な故障があると逆効果になることも。書き込みが発生すると、復旧の可能性が下がる場合もあります。
✔ 叩いたり振ったりしてしまう
昔ながらの“叩けば直る”はHDDには厳禁。外付けHDDは非常に繊細なので、物理的な衝撃は致命的な損傷を招く恐れがあります。
自力で復旧できる可能性があるケースと方法
HDDの状態が比較的良好であれば、自力でのデータ復旧が可能な場合もあります。
ケース1:フォーマット要求が出る
「フォーマットしますか?」と表示されても、焦ってフォーマットしないでください。ファイル構造だけが壊れているだけで、中のデータは残っている可能性大。
▶ 対処法:
専用の復旧ソフト(※出典が信頼できるものに限る)を使用し、「読み取り専用モード」でスキャンしましょう。
ケース2:パーティションが消えている
誤操作やシステムの不具合で、パーティション情報が消えてしまうことがあります。
▶ 対処法:
「TestDisk」などのパーティション修復ソフトが使われることもありますが、使い方に注意が必要。不安な場合は早めにプロへ相談を。
専門業者に頼んだほうがいい4つのサイン
以下のような症状がある場合は、自力での復旧はリスクが高いため、専門のデータ復旧業者に相談することを強くおすすめします。
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カチカチ・カコンカコンと異音がする
→ ヘッドクラッシュなど物理故障の疑い -
認識すらされない(電源は入っている)
→ 基板トラブルや接続部の破損などの可能性 -
復旧ソフトで全くデータが出てこない
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重要な業務データ・家族の思い出が入っている
→ 失いたくないデータは、早い段階でのプロ依頼が最良策
外付けHDDのトラブルを未然に防ぐには?
今後のリスクを減らすためには、日頃からの予防が大切です。
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HDDを使用しないときは安全な取り外しを行う
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落下防止・振動防止のため、安定した場所に設置する
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バックアップをクラウドや別メディアに二重化
これだけで、突然のHDDトラブルに対する安心感が格段に変わります。
まとめ|外付けHDDの復旧は焦らず、冷静な判断がカギ
「外付けHDDが読み込めない…」という事態は誰にでも起こりうるトラブルですが、
落ち着いてチェックを進めることで、自力で解決できるケースも多くあります。
一方で、無理をすると復旧が困難になることも。大切なデータであればあるほど、プロへの相談は早めが吉です。