初午(はつうま)にいなり寿司を食べる理由は?お稲荷様への感謝と開運の習慣
暦の上で春が始まる「立春」を過ぎ、最初の大安や節目の日として親しまれてきたのが「初午(はつうま)」です。全国各地の稲荷神社ではお祭りが執り行われ、家庭や地域で「いなり寿司」を食べる光景が見られます。 なぜ初午の日にはいなり寿司を供え、いただくのでしょうか。そこには、五穀豊穣や商売繁盛を願う深い信仰と、お稲荷様(倉稲魂神:うかのみたまのかみ)への感謝の心が込められています。この記事では、初午の由来からいなり寿司を食べる意味、そして運気を呼び込む正しい過ごし方を詳しく解説します。 初午(はつうま)とは?その由来と意味 初午とは、2月最初の「午(うま)の日」を指します。 1. 稲荷大神が降臨した日 和銅4年(711年)の2月最初の午の日、京都の伏見稲荷大社に鎮座する大神様が、伊奈利山(いなりやま)に降臨されたと伝えられています。この日が「稲荷信仰」の始まりとされ、以来、全国の稲荷神社で最も大切な祭礼が行われるようになりました。 2. 農業と商売の神様 お稲荷様はもともと、稲が成ることを司る「農業の神様」でした。それが時代と共に、人々の暮らし全般を支える「商売繁盛」「家内安全」「産業興隆」の神様として、広く信仰を集めるようになったのです。 なぜ初午にいなり寿司を食べるのか 初午の日に欠かせないのが、甘辛く煮た油揚げにご飯を詰めた「いなり寿司」です。これには明確な理由があります。 1. 狐の好物が「油揚げ」だった お稲荷様の使い(神使)とされるのが白い狐です。古くから、狐は「油揚げ」が好物であると考えられてきました。そこで、お稲荷様に感謝を伝える際、油揚げの中に農作物の象徴である「お米」を詰めて供えたのが、いなり寿司の始まりとされています。 2. 「稲が成る」=「いなり」 「いなり」という言葉は、かつて「稲生(いなり)」や「稲成(いなり)」と書かれ、稲が豊かに実ることを意味していました。俵の形を模したいなり寿司を食べることは、その一年の実り(成果)をいただくという縁起担ぎの意味も持っています。 地域で違う!いなり寿司の「形」と「呼び方」 実はいなり寿司の形は、東日本と西日本で大きく異なります。それぞれの形にもお稲荷様への思いが込められています。 地域 形 由来・意味 東日本 俵型(長方形) 米俵に見立てており、五穀豊穣を願う意味。 西日本 三角(三角形) 狐の耳の形、または聖...